『ザンクリールの戦い』
[戦争記][第1章2節]
[イシュリトア大陸9482-3]
[著者:マスト・リアルケ]
イシュリトア暦2133年 最後の支配地であるフィミニを失ったドレスティオ家は家族と家臣、生き残った少数の兵士を連れてザンクリールの森へと逃げ延びた。リムケル家ミスレティアの包囲網がすぐそこに迫る中、ファミリウスは降伏を申し入れることを決めた。しかし、父グレイリスに強く反対され、降伏は叶わなかった。敗走より全滅を強く望むグレイリスとファミリウスは激しく対立し、全滅を避けるためにグレイリスを殺害した。家族を息子のティミウスと家臣に託し、ファミリウスは単身ミスレティアの軍に挑み戦死した。ここに聖王位継承戦争は集結し、ミスレティアが聖王位を継承した。