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『雷槍ティル』
[詳説神器の基礎知識][第2章]
[イシュリトア大陸35289-0]
[著者:シャリオ・ロパス]
雷槍ティルは雷の力を封じ込めた槍の神器である。投擲することで最大の威力を発揮することができるが、投擲以外にも雷影と呼ばれる写し身を射出することもできる。雷槍ティルは雷神ティルスが所有物であったが後の雷人グレイリスによって盗み出され、地上に持ち込まれた。雷槍は所有者を変えながら、様々な歴史上の出来事に関わっていくことになる。トラボルタの戦いでグレイリスに勝利したイルファミスは雷槍ティルを取り上げると、娘のミスレティアに譲渡した。ミスレティアは雷槍を譲り受けると聖王位継承戦争の最前線で戦い、ザンクリールの戦いで敵将ファミリウス・ドレスティオを打ち取とり勝利した。その後ティミウスの虐殺が起こると、3代目聖王女トレストアによって封印された。長い間封印されていた雷槍ティルだったが、12代目聖王女トライトステの時代に暗黒帝国ゴラムとの聖暗戦争が勃発すると、再び戦場に借り出されることとなった。聖暗戦争の混乱の中一時的に紛失されていたものの、18代聖王女エマによって発見され、再封印された。